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「子どもたちの教育環境改善プログラム」

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「子どもたちの教育環境改善プログラム」

世界中の誰もが「私が私であるために(=I am)」と発信することで
自分らしく活躍できる環境が広がっていきますように──

そう願いを込め、2019年9月より始動した、“I am” Donation® Project。
あたたかな支援の輪が広がり、今年5年目を迎えました。
2022年、寄付金総額900万円にて、インド・ビハール州に6つの幼稚園教室を。
2024年には寄付金総額1,000万円にて、さらに6つの幼稚園教室(図書コーナー、トイレ・手洗い施設併設)を建設することが叶いました。

ジュエリーを生産しているインドの人々へ還元したい、その想いで続けてきた“I am” Donation®。
賛同いただいた皆さまには、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

ですが、建設するだけが支援ではありません。
教師や保護者に早期教育の重要性を理解させ、子どもたちの成長を見守る環境を整えること。
それこそが、子どもたちの未来を育むための本当に礎となるのです。

子どもたち誰もが自由に夢を描き、自らの力で可能性をきり拓くことができるように。
これからも“I am“ Donation®は、インドへの支援を継続してまいります。

想いに賛同し、ともに歩んでくださる皆さまに、心より感謝を込めて──


この度のインド・ビハール州における幼稚園支援につきまして、完了のご報告をさせていただきます。
(国際NGOプラン・インターナショナルさまの完了報告書より/TOP写真:プラン・インターナショナル)



インド・ビハール州における「子どもたちの教育環境改善プログラム」

■ 実施地域
本プログラムは、インド北東部・ビハール州にて実施いたしました。

(出典:Google MAP)

■背景
【実施国/インド】
世界経済フォーラムが公表した世界各国の男女平等の度合いを指数化した「ジェンダー・ギャップ指数2020」によると、インドは153ヵ国中135位。教育に関しては、初等教育から中等教育へと上がるにつれて、男女間の格差が大きくなっている。
子どもたちへの早期教育への投資は、経済的に大きなリターンをもたらすため、特に貧困家庭の子どもにとって重要。
国の早期教育政策 (2013) でも、子どもの発達段階に応じたケアと、貧困家庭の子どもたちに特別な注意を向けることを推奨しているが、実際には幼稚園へのアクセスが不十分なのが現状。

【実施地域/ビハール州】
ビハール州では約45%の子どもたちしか幼稚園に通っていない。
課題1:幼稚園教室の数が不足しており、既存の施設も劣悪な状態
課題2:幼稚園教師は十分な訓練を受けていないため、子どもたちに適切な学習指導やケアができない
課題3:親たちが読み書きが十分にできず、子どもの早期教育の必要性を認識していない

このような背景から、子どもたちは十分な準備ができないまま小学校に入学し、学校になじめず授業についていけない状況に陥る場合が多い。
子どもたちが質の高い早期教育を受けられる幼稚園の整備が必須。


■ プログラム概要



■ 
完了報告/幼稚園教室の建設(2023年8月~2024年6月)
対象地域の幼稚園にて、教室・調理場・給水設備・衛生設備の状態を調査。土木技師がニーズを調査し、新しい幼稚園教室の建設、及び必要な改修工事を実施した。
カラフルな絵が描かれている、幼稚園(写真:プラン・インターナショナル)

幼稚園教室に、年齢に応じた学習教材を支給。壁には学習用の絵が描かれ、図書コーナーが設置された。

壁に描かれた学習用の絵を活用して授業を行う幼稚園教師/学習用の絵が描かれている教室(写真:プラン・インターナショナル)
教室内に設置された図書コーナーで、絵本を選ぶ子どもたち/絵本を楽しむ子どもたち(写真:プラン・インターナショナル)

遊具・手洗い用品・水栓式の男女別トイレ・手洗い場・モーター付き給水機、電気が使えるよう工事を実施。
地元食材を使った栄養価の高い食事の指導が母親たちにできるよう、幼稚園敷地内に菜園コーナーも設けた。
教師からの指導を受け、手洗い場で正しい手洗いをする子どもたち/支給されたモーター付き給水器から安全な水を飲む子どもたち(写真:プラン・インターナショナル)

支給された遊具で遊ぶ子どもたち/園庭でバスケットボールを楽しむ子どもたち(写真:プラン・インターナショナル)


■ 完了報告/幼稚園教師への教授法研修
幼稚園教師を対象に、教授法研修を実施。計107人(全員女性)の参加者が、早期教育の重要性・学習教材作りについて学んだ。

研修にて、学習教材作りを実習する幼稚園教師たち(写真:プラン・インターナショナル)


■ 完了報告/コミュニティでの意識啓発
幼児教育デー

子どもと保護者が参加する毎月開催の「幼児教育デー」にて、早期教育の重要性・保護者の大切な役割について意識啓発を推進。計520人の子ども(内、女の子287人)が、保護者とともに参加した。
幼稚園での「幼児教育デー」の様子(写真:プラン・インターナショナル)

保護者との会合
0~6歳児の保護者計217人(内、女性138人)に対し、幼児の発達段階に適した栄養・早期教育に関する情報提供の会合を、計13回実施。保護者の果たすべき役割、幼稚園から小学校へのスムーズな移行についての意見交換会を行った。
保護者グループとの会合の様子/会合で話し合う母親グループ(写真:プラン・インターナショナル)

成長測定の日
計283人の幼児の成長を継続的に測定。保護者に対し、子どもの健やかな発達のための適切な食事・衛生習慣の重要性を指導。低体重の子を持つ家庭に訪問し、個別指導を行った。

子どもの体重測定の様子(写真:プラン・インターナショナル)

栄養週間
妊産婦・思春期の女の子を対象とした栄養講習を実施。
妊産婦向けには、妊娠・授乳中に取るべき栄養、母乳育児の重要性について指導。地産の栄養価の高い食材を利用した調理法のデモンストレーションを行った。
思春期の女の子には、貧血予防のために鉄分を豊富に含んだ食物を摂取するよう指導。
講習には、計162人(妊産婦101人、思春期の女の子61人)が参加した。
コミュニティで実施した、栄養不良に関する講習の様子(写真:プラン・インターナショナル)

アンナプラシャン(お食い初め)*
母親とともに子どもの成長を祝った後、授乳の継続・離乳食・衛生習慣について指導。計233組の母子が参加した。
*生後180日目の子どもがミルク以外の初めての食事を祝う、インドの伝統行事
幼稚園での「アンナプラシャン(お食い初め)」のイベントの様子(写真:プラン・インターナショナル)


自宅学習
保護者向けに、アルファベットや数字などの学習教材の作り方講習を実施。
子どもたちが楽しく学べるよう、家庭に学習スペースを設ける方法や、自習習慣の促進の仕方を指導した。
作成した学習教材を手にした母親たち(写真:プラン・インターナショナル)


■ 成果
対象地域の子どもたちが、女の子も男の子も公平に、安全で快適な学習環境のもとでより質の高い早期教育を受け、初等教育へ上がる十分な準備ができるようになった。
トイレ・手洗い設備が整うことで、衛生環境が改善し、正しい手洗い習慣を身につけたことで子どもたちの感染症予防が期待できる。
保護者や地域住民が、子どもの健康管理および教育(特に女の子の教育)の重要性について認識を高めたことで、健康促進・ジェンダー平等の促進が期待できる。


子どもが使いやすい手洗い場(写真:プラン・インターナショナル)


■ SDGsへの貢献



■ 現地の声





“I am” Donation プロジェクトについてはこちら

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