天然石との奇跡の出逢い。職人の技術が紡ぐ、世界にひとつだけのリング「Stone Customize」
ひとつひとつ個性ある天然石の、ありのままの美しさを届けたい
わたしたちはブランドローンチからずっと、天然石のありのままの美しさを、より多くのお客さまに感じていただきたいという想いで商品作りをしてきました。
わたしたちにそれぞれ個性があるように、天然石にもひとつひとつの個性が溢れています。種類だけでなく、同じ石でも大きさや形状も違えば、内包しているインクルージョンの表情も違います。
同じ形に仕上げることが求められる、大量生産の製品。それは、美しいにも関わらず、個性あるがゆえに省かれてしまっている天然石が存在する、ということでもあります。
その表情豊かで唯一無二の天然石たちにフォーカスし、かつ、ロスのない商品企画ができないか。そんな発想から「ストーンカスタマイズ」というコンテンツが生まれました。
インド・ジャイプールで感じた、選ぶ楽しみや高揚感
世界中から集められた宝石が流通するジャイプールは、世界でも有数のジュエリーの街として知られています。
近郊で貴石・半貴石が豊富に採掘されていたこともあり、マハラジャ御用達の豪華なジュエラーが発達。現在では石はほとんど産出されていませんが、昔と変わらず宝石が集まり、そして歴史の中で育まれたジュエリーの技法を求めて世界中から宝飾関係者が訪れているのです。
わたしたちの生産背景もまた、この街からスタートしました。
個性豊かな石からお気に入りを選ぶ、宝探しのような感覚と、直感を信じる自分との向き合いには、既製品にはないワクワク感があります。そして、石に宿るパワーを感じ、純粋にその美しさにうっとりして、ジュエリーに姿を変えていく時間はなんとも言えない喜びと楽しさに包まれます。
この感覚を少しでも味わっていただけるように、ストーンカスタマイズの石の買い付けをしています。この高揚感をみなさまにも体感していただき、ARTIDA OUDの魅力をより深く知ってもらいたい…そんな私たちの想いを実現させるコンテンツが「ストーンカスタマイズ」です。
「ストーンカスタマイズ」をリニューアル
今回はこの工程に密着し、あらためて一流の職人ならではの技術の高さやこだわりにフォーカスした取材をさせていただきました。
「ストーンカスタマイズ」のオーダー方法
まずは「ストーンカスタマイズ」のオーダー方法について、ご紹介します。
常時30種類以上ほどある個性豊かな石のなかから、お好みのものをセレクト。石を選ぶと手の上でリングにセットされ、大きさや色味のイメージを確認することができます。シミュレーション画面で石の向きを90度ごとに変えることも可能です。地金は10金と18金から選択し、サイズは3号から30号まで1号きざみでオーダーいただけます。
オーダーいただいてから完成まで
1. ワックスでの型どり
─従来の方法に捉われない、最新の技法の活用と工夫─
最初に、ひとつひとつ石に合わせて、変形自在な蝋素材のワックスで石を取り巻き、余分な部分をカットして枠を作ります。この枠の形が、そのまま石を取り囲む金属部分となります。
今回は、個性を高め、目標に向かって突き進む意欲を与えてくれるといわれる「ブラックスピネル」のストーンをサンプルに、リングを作成いただきました。
2. ワックスツリーの制作、焼成(石膏型をつくる)
―緻密かつ芸術的な組み立てと、金属を無駄にしない熟練の技術―
溶かした金属を石膏型(鋳型)に流し込み、冷却することでリングを形成する製造方法を「鋳造(ちゅうぞう)」といいます。
この鋳造を行うためには、まずその型をとるための石膏でできた原型である「鋳型」が必要となります。それを作るための作業がワックスツリーの制作および焼成です。
「ワックスツリー」
ワックスツリーとはワックスで生成されたデザインパターンを、木に枝が映えるように組み立てたものです。ワックスツリーを金属型の筒に固定し、埋没剤(石膏)を流し込みます。
一度の鋳造でどれだけ多くのワックスパターンを組み込めるかで作業効率や金属の使用量も変わるとともに、その繊細な作業の難易度も増していきます。ほんの少しのずれにより、穴が開いてしまったり石膏がうまく流れなかったりしてしまうため、ツリー建てはまさに職人技といえる緻密な作業であり、ワックスツリーはまさに芸術といえます。
ツリー建ての名人。気さくな人柄の職人、高橋さん。
「焼成」
石膏が完全に固まったらこの筒を電気炉で熱するのが焼成(しょうせい)です。高温によってワックスが溶け、金属を流し込む空洞ができ、石膏型(鋳型)が完成します。
3. 鋳造
―専用の機械により、ついに金属として形になる大切な過程―
石膏型の空洞に、高温で溶解した金属を流し込む「鋳造」。金属が隅々までいきわたるよう、加圧を加えて流し込みます。金属の溶解温度は非常に高いため、当然ながら専用の機械がなければ鋳造できません。金属を冷まし固まったら鋳造から取り出し、仕上げに入ります。
4. 仕上げ
─熟練の経験と勘だけが成せる、天然石ひとつひとつに合わせた仕上げ─
地金となったツリーは貴金属細工職人へと作業が引き継がれ、石留、磨き、仕上げの工程へと入っていきます。
「石合わせ」
石枠を加工してさらに緻密に天然石に合わせる「石合わせ」を行います。 石座に天然石が綺麗におさまっていることが、石留めの完成度を上げるため、とても重要な工程。石の形にぴったり合うように何度も何度もルーペで確認しながら、寸分の隙間も作らないよう、石座を整形します。1ミリ単位で石座を調整しています。
ブラックスピネルのサンプルを「石合わせ」して、石の形に合わせた石座。
「石留」
石枠のデザインと石留め部分を一体化させ、枠や宝石そのものを美しくみせるという役割も担う石留。石がズレないように指で押さえ、石座にタガネをあてて、側面を何度も細かく金槌でたたいて留めていきます。
石の形やカットに合わせて少し被せるように石座を留めていくのですが、石や地金の種類によりその性質や硬さも異なります。ひとつひとつにあった力加減で、割れないようにたたく力も調整しながら、職人の経験と感覚で仕上げられていきます。まさに熟練の技術の賜物です。
熟練の職人たちは、自分の手にフィットし、使いやすいように自分でメンテナンスした工具を使用して作業しています。石や地金の種類によって、最適な工具を使い分けるのも技術のひとつ。息を呑むほど、繊細な石留めの作業。金槌も職人の佐藤さんご自身で作られたもの。
石留の完了した天然石と見事に一体化した美しい石枠。
「磨き仕上げ」
研磨職人の手先に伝わる僅かな振動情報を頼りに、石留めでたたいた箇所やリングの内径を磨いていきます。滑らかな金属のキメや表面の美しさ、指通しの良さは仕上げ職人の磨き技術によって決まります。磨きの名人、職人吉田さん。
職人の技術のリレーにより、完成した唯一無二のストーンカスタマイズのオーダーリング。
遠いインドからはるばるやってきたたくさんの天然石の中から、ひとつを選ぶ出会いの奇跡。
そのたったひとつの天然石を、熟練の職人がジュエリーへと昇華する軌跡。
世界にひとつのあなただけのリングが完成する高揚感と悦び、そしてそこに紡がれたストーリーにさらなる魅力を感じて、大切に身に纏っていただけることを心より願っています。
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「ストーンカスタマイズ」が作られる工房にて、インタビューを行いました。ぜひ、ご覧ください。インタビューはこちら
