モデル / 国木田 彩良
美しさのなかに秘めたインテリジェンスな魅力で、多くの人を惹きつけ、活躍の場を広げている注目のモデル国木田彩良。小説家・国木田独歩の玄孫であり、日本人の母、イタリア人の父のあいだにロンドンで生まれた彼女は、1歳でパリに移住。有名モード学校であるスタジオ・ベルソー卒業後、20歳で日本の地を踏み、モデルの活動を始めた。ハーフとして自尊心を否定されながら過ごした青春時代を経て、現在“自分らしくいること”を尊重する彼女の生き方は、ARTIDA OUDのテーマである「raw beauty=ありのままの美しさ」を私たちに示してくれる――
アイデンティティの喪失を救った、ファッションとの出会い
―――国木田さんはもともと、フランスに住んでいたんですよね?
はい、3年前にフランスから日本に移住してきました。母は日本人ですが、日本に来るまでは全くこの国の文化を知らなかったので、大きなカルチャーショックを受けました。パリに住んでいると自分の意見をはっきり話すことが普通なのですが、日本でそれをするとちょっと自分を強く出し過ぎるように伝わってしまうとか…さまざまな違いに悩みました。でも自分を見失わず、自分らしくいることに決めてからは、ずいぶん楽になれたと思います。
―――スタジオ・ベルソーではファッションデザインを学ばれていたそうですが、ファッションに興味を持ったきっかけを教えてください。
10代のころ、自分がハーフであることにとても悩んでいた時期がありました。私は母が日本人で、父がイタリア人。フランスにいるときは一体どこからきたのか、何人なのかも認識されず、どの国に行っても自分がどこにも属していない気がしていて、自分に自信が持てなかったんです。 そんな当時、ファッション雑誌をよく読んでいたんですが、載っていたのはとてもパワフルで自信に満ちた女性ばかりでした。そのときに、ファッションというのは“服”以上のものであり、武器であり、自分自身とコミュニケートするためのツールであることに気付いたんです。
―――ファッションとの出会いはあなた自身を変えたと思いますか?
私がどこからきて、何人で、どんな風に育ったか、そんなことは何ひとつ関係なくて、どんな服をどんな風に着ているかが、その人自身を表現する。ファッションは私自身でいることをとても楽にしてくれたと思います。
ありのままでいることの大切さ
―――“ありのままの自分でいる”ということは、日本人女性にとって課題でもあ ります。
日本は10代の女の子も、完璧にメイクをしていますよね。私自身、メイクをするのはすごく大好きだからその気持ちはわかります。でも日本人の女性はどこか、メイクを「しなくてはいけない」という意識が働くときもある気がしていて。自分たちの気になるところを隠そうとするようなメイクをするのは、悲しいことです。海外で活躍しているアジアのモデルたちは、ありのままでいることをとても大切にしているんです。日本人の容姿は本当に美しいと思います。だからこそありのままでいるプライドを持ってもらいたいし、飾らない自分を賛美してもらいたいと思います。
―――国木田さんご自身のファッションに関するポリシーを教えてください。
自分自身であること。これはとてもフランス流の考え方なのですが、洋服よりも先に、“自分らしくいられること”を大切にしています。日本のファッション誌を見ていると、自分自身よりも第三者からのイメージが先行しているように感じることもあって。流行りだから、仲のいい子が着ているからというのではなくて、自分が好きな服を着ることで、最もポジティブになれると思います。
―――仕事に関して、プロフェッショナルで輝き続けるために意識していることはありますか?
自分の仕事への情熱をなくさないように心がけています。仕事にとらわれてしまうのではなく、自分の目に込めた力を失わないように。この仕事に慣れてしまいたくはないので、仕事を“やらなければならない仕事”として感じるようにはなりたくないなと思っています。3年前に日本に来て以来、仕事で出会う人々へのリスペクトを忘れずに働いていましたが、初めのころは環境に馴染もうと努力をしすぎて自分を見失った時期があったんです。だからこそ、今は自分自身でいることを大切にしています。
―――今後チャレンジしたいことや、夢はありますか?
私がいつも夢に描いているのは、エネルギー、感情、そしてファンタジー。いつか自分自身の雑誌を作りたいと思っています。それも、純粋に女性たちが楽しめる雑誌を作りたいです。もちろんいつか結婚もしたいし、母親になりたいけれど、そこがゴールではなく、夢も叶えたい。結婚して誰かの一部になるのではなくて、いろんなことをしたいと思っています。
自分への自信が、女性の美しさを作る
―――このブランドは「raw beauty=華美に飾らない、ありのままの女性の美しさ」をテーマにしています。国木田さんが考える「美しさ」とは何でしょう?
やはり内面の美しさや、自分自身への自信だと思います。たとえ容姿に自信がなくても、頭が良かったり、ユーモアのセンスがあったり、ポジティブであればその人は輝いていられる。逆に外見が美しくても、内面がネガティブなら、その人自身がまったく美しく見えないこともありますよね。だからやっぱりエネルギーが大事なんだと思います。
―――そういった意味で、あなたが美しいと思う女性はいますか?
残念ながら一度も会えなかったのですが、母方の曽祖母です。私も最近聞いたんですが、彼女の夫は自分よりも若い女性のもとへと走ってしまったそうなんです。普通だったらそこで立ち直れなくなる人もたくさんいると思うのですが、彼女は「結婚は私のゴールではなかった」ときっぱり断ち切り自分でビジネスを始めて、世界を旅した。まだGoogleも辞書もなかったときにパリに行ったの!私も彼女に会って話したかったって、思います。
―――ARTIDA OUDで気に入ったアイテムを教えてください。
ジュエリーは大好きで、買い物に行くと「私をつけて!」って呼ばれるときがあるんです(笑)。ARTIDA OUDのジュエリーは全部気に入っているのですが、特にシンプルなものが好きなので、ゴールドのチョーカーがお気に入り。あまり派手なものではなくて、さりげなくつけられるアクセサリーがいいですね。
―――さまざまなフィールドで頑張る女性たちへ向けたメッセージをお願いします。
まだまだ女性のパワーが認められにくい世界もありますが、私たちが男性のように働く必要はなくて、女性らしく、ありのままの魅力で生きることが大事。女性でいることはとても素敵なことだから。私たちは、弱くないし、何だってできると思っています。
アイデンティティの喪失を救った、ファッションとの出会い
―――国木田さんはもともと、フランスに住んでいたんですよね?
はい、3年前にフランスから日本に移住してきました。母は日本人ですが、日本に来るまでは全くこの国の文化を知らなかったので、大きなカルチャーショックを受けました。パリに住んでいると自分の意見をはっきり話すことが普通なのですが、日本でそれをするとちょっと自分を強く出し過ぎるように伝わってしまうとか…さまざまな違いに悩みました。でも自分を見失わず、自分らしくいることに決めてからは、ずいぶん楽になれたと思います。
―――スタジオ・ベルソーではファッションデザインを学ばれていたそうですが、ファッションに興味を持ったきっかけを教えてください。
10代のころ、自分がハーフであることにとても悩んでいた時期がありました。私は母が日本人で、父がイタリア人。フランスにいるときは一体どこからきたのか、何人なのかも認識されず、どの国に行っても自分がどこにも属していない気がしていて、自分に自信が持てなかったんです。 そんな当時、ファッション雑誌をよく読んでいたんですが、載っていたのはとてもパワフルで自信に満ちた女性ばかりでした。そのときに、ファッションというのは“服”以上のものであり、武器であり、自分自身とコミュニケートするためのツールであることに気付いたんです。
―――ファッションとの出会いはあなた自身を変えたと思いますか?
私がどこからきて、何人で、どんな風に育ったか、そんなことは何ひとつ関係なくて、どんな服をどんな風に着ているかが、その人自身を表現する。ファッションは私自身でいることをとても楽にしてくれたと思います。
ありのままでいることの大切さ
―――“ありのままの自分でいる”ということは、日本人女性にとって課題でもあ ります。
日本は10代の女の子も、完璧にメイクをしていますよね。私自身、メイクをするのはすごく大好きだからその気持ちはわかります。でも日本人の女性はどこか、メイクを「しなくてはいけない」という意識が働くときもある気がしていて。自分たちの気になるところを隠そうとするようなメイクをするのは、悲しいことです。海外で活躍しているアジアのモデルたちは、ありのままでいることをとても大切にしているんです。日本人の容姿は本当に美しいと思います。だからこそありのままでいるプライドを持ってもらいたいし、飾らない自分を賛美してもらいたいと思います。
―――国木田さんご自身のファッションに関するポリシーを教えてください。
自分自身であること。これはとてもフランス流の考え方なのですが、洋服よりも先に、“自分らしくいられること”を大切にしています。日本のファッション誌を見ていると、自分自身よりも第三者からのイメージが先行しているように感じることもあって。流行りだから、仲のいい子が着ているからというのではなくて、自分が好きな服を着ることで、最もポジティブになれると思います。
―――仕事に関して、プロフェッショナルで輝き続けるために意識していることはありますか?
自分の仕事への情熱をなくさないように心がけています。仕事にとらわれてしまうのではなく、自分の目に込めた力を失わないように。この仕事に慣れてしまいたくはないので、仕事を“やらなければならない仕事”として感じるようにはなりたくないなと思っています。3年前に日本に来て以来、仕事で出会う人々へのリスペクトを忘れずに働いていましたが、初めのころは環境に馴染もうと努力をしすぎて自分を見失った時期があったんです。だからこそ、今は自分自身でいることを大切にしています。
―――今後チャレンジしたいことや、夢はありますか?
私がいつも夢に描いているのは、エネルギー、感情、そしてファンタジー。いつか自分自身の雑誌を作りたいと思っています。それも、純粋に女性たちが楽しめる雑誌を作りたいです。もちろんいつか結婚もしたいし、母親になりたいけれど、そこがゴールではなく、夢も叶えたい。結婚して誰かの一部になるのではなくて、いろんなことをしたいと思っています。
自分への自信が、女性の美しさを作る
―――このブランドは「raw beauty=華美に飾らない、ありのままの女性の美しさ」をテーマにしています。国木田さんが考える「美しさ」とは何でしょう?
やはり内面の美しさや、自分自身への自信だと思います。たとえ容姿に自信がなくても、頭が良かったり、ユーモアのセンスがあったり、ポジティブであればその人は輝いていられる。逆に外見が美しくても、内面がネガティブなら、その人自身がまったく美しく見えないこともありますよね。だからやっぱりエネルギーが大事なんだと思います。
―――そういった意味で、あなたが美しいと思う女性はいますか?
残念ながら一度も会えなかったのですが、母方の曽祖母です。私も最近聞いたんですが、彼女の夫は自分よりも若い女性のもとへと走ってしまったそうなんです。普通だったらそこで立ち直れなくなる人もたくさんいると思うのですが、彼女は「結婚は私のゴールではなかった」ときっぱり断ち切り自分でビジネスを始めて、世界を旅した。まだGoogleも辞書もなかったときにパリに行ったの!私も彼女に会って話したかったって、思います。
―――ARTIDA OUDで気に入ったアイテムを教えてください。
ジュエリーは大好きで、買い物に行くと「私をつけて!」って呼ばれるときがあるんです(笑)。ARTIDA OUDのジュエリーは全部気に入っているのですが、特にシンプルなものが好きなので、ゴールドのチョーカーがお気に入り。あまり派手なものではなくて、さりげなくつけられるアクセサリーがいいですね。
―――さまざまなフィールドで頑張る女性たちへ向けたメッセージをお願いします。
まだまだ女性のパワーが認められにくい世界もありますが、私たちが男性のように働く必要はなくて、女性らしく、ありのままの魅力で生きることが大事。女性でいることはとても素敵なことだから。私たちは、弱くないし、何だってできると思っています。
PROFILE
SAILA KUNIKIDA
1994年ロンドン生まれ。日本人の母、イタリア人の父を持つ。パリで育ち、フランス語、英語、日本語が堪能。スタジオ・ベルソーを卒業後、2014年東京に拠点を移しモデル活動を開始。三越伊勢丹のメインビジュアルをはじめ、多くのハイファッション誌に出演中。小説家・国木田独歩の玄孫。
https://www.instagram.com/saiknd/
https://www.instagram.com/saiknd/
PHOTOGRAPHER/YUKI KUMAGAI
HAIR/HANJEE (SIGNO)
MAKE-UP/MARIKO TAGAYASHI (SIGNO)
STYLIST/KOSEI MATSUDA (SIGNO)
MOVIE/AYAKA SATO(LIFELOG Inc.)
EDIT/RIDE MEDIA&DESIGN TEXT/MAHO MORITA
